Read Article

人が『感動』するということに、好奇心を持ったころ

(初出 Blog NLP Rightフィールド2011.7.18)

今週は「海」というキーワードで
話を始めたいと思います。

子供の頃は海水浴には行きましたが
大人になってからは、あまり行きません。

そして、海釣りにしても(釣りそのものにも)
行く訳でもありません。

・・・海・・・う~ん。

一つありました。

僕の音楽の好みが変わったのと
僕が人の心の変化に興味を持つきっかけに
なった音楽に「海」というキーワードが
あてはまりました。

今年で40になった僕の世代は
幼稚園の頃には、
ピンクレディをフリ真似もしましたし
ヤングマンも学校中で踊ったり
いわゆるヒット曲、歌謡曲に
知ってか知らずかの内に親しみ、

アイドルブームになって
お小遣いを貯めて、アイドルのレコードを買う
と言う風に曲の好みが育っていきました。

中学校にに入って
あるとき、ふとした興味から

「人気者で行こう」という
サザンオールスターズのアルバムを

聞こう。と思って、聞いてみました。

・・・何かが違うのです。

真実かどうかは別として、
今まで聞いてきた、アイドルの曲が持つ
「つくられた」感や「(衣装)を着せられた」感がない

いってみれば、伝えたいことを
曲にして、歌って、演奏して 伝える。

バンドメンバーが伝えてくるものを
何となく感じていたようでした。

そして、その中に「海」という曲が
あります。

「海」ーサザンオールスターズ/YouTube
 (著作権の関係でリンク先は削除されていました。)

カマトトぶるつもりはありませんが
中学生ぐらいでは、男と女の微妙な関係なども分かる訳もなく
歌詞の日本語の意味を、受け取ると言うよりも

この曲のサウンド、リズムで
この世界観を受け取っていたようです。

この時、「言葉」だけじゃなくても
伝えることが出来る、もしくは、伝わってしまうんだ!
ということ。

そしてまた、音楽というものが
その響きやリズムでだけでも

感動する感覚、心地よくする感覚
そんなものが作り出せる

そんなことを知って、
そして、興味が湧きました。

「どうやったら、人の心を動かす曲って作れるのかな?」

・・・音楽の道に進むと言う発想はありませんでした。
   人の心からのアプローチとして
   音楽っておもしろい、人の心の動きっておもしろい
   そう考え始めました。

これが、僕にとって、「心理学」、「人の心」に関する興味の原点

今から考えれば、
 「感動したい」時に感動を促す音楽
 「元気をだしたい」時に元気が出る音楽
 「緊張感を醸したい」時に緊張する音楽
が有ることに気付き始めていた

・・・たとえば、映画ではなく、サウンドトラックの方に興味が行く
   感じだったのかもしれません。

そして、このことが一つの原体験になって
人は、自分がなりたい気持ちになる方法があって、
その一つが音楽だという風に理解すると共に、

そのほかにはどんなことがあるんだろう・・・・・・・・

そして、この数年後、
僕は、大学で教育、認知心理学を学ぶことになりました

「海」に出会う前までは
地元の大学の経済学部に、入って卒業して
サラリーマンやって
(あくまで、中学生の発想ですよ)
みたいなことを考えていた、大学の専攻の選択
想像も付かないものになっていました。

そして、今、十数年経って、コーチやNLPのトレーニングという
「心」の領域、「自分で自分の感情を司る」領域に
戻ってきました。

もしかすると、この「海」との出会いが
僕の一つの分岐点だったのかもしれませんし
ただの偶然の出会いだったのかもしれません。

そしてこの「海」や「人気者で行こう」の中の曲を聞く度に、
ちょっとだけ、
僕の興味の、わくわくの原点に戻ったそんな感じがします。

皆さんにとって、今の仕事についた
もしくは、その仕事を続けている、自分の“原点”は
どこにありますか?

志望したとき?
仕事が分かり始めたとき?
仲間や部下が出来たとき?
大きな仕事を任されたとき?

そしてもしかすると、
自分の小さな時の小さなきっかけの中に
あるかもしれません。

純粋に、自分が今生きている
一生懸命生きている、元気の素となる
「原点」がかならずあるはずですし、

意識的に気付いていなくても
今もここに、たとえはっきり見えていなくても
必ず自分の中にあります。

この夏の間に見つめ直してみるのは
いかがですか?

僕がこの「海」という曲との出会いを
思い出せたように、
きっと、すぐそこにあるかもしれませんよ。

では。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Return Top