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“思い込み”の氷を溶かして“今”と繋がる・・・“コーチ”はプロセスの専門家④

先週は“思い込み”≒氷漬けになった“認識”なんだ、
ということをお伝えしました。

世界は、どの瞬間も変化しているのに
さまざまな“思い込み”は氷漬けのまま。
・・・ファッションならば、遅れてると
   ツッ込まれるのに(苦笑)

氷ならば、溶かせばいいじゃないですか。
これまで知っていたことから、
情報が更新されていないならば
情報を手にいれるプロセスをもって更新すれば良い
ということになりますよね。

一番は、このマジックワードに
「そうだよなぁ」と反応できれば、
その思い込みは溶け始めます。

それは、「それって、本当?」と
“思い込み”を疑ってみる。

これまで“信じていた”ことに
疑念を持ってみるのです。

ここで大切なのは、“否定”をしないこと。
なぜならば、仮に今、有用ではなくなったとは言え
これまでのあなた自身がそれを信じることで
うまくいっていたからこそ
その“思い込み”は定着したのです。

それを否定しようとすると、
私達の本能として、
 ・変化に対して怖れる
 ・自分への否定に対して、
  正当化を試みる
 ・過去の成功を根拠に
  さらにその“思い込み”を強化する
というこれまでの“安定”に対する
防衛反応が起こります。

厄介なことに、一時期とは言え
その“思い込み”は功績がありますから
その存在を完全否定することは
自分自身の過去の否定にもなり得るので
なかなか難しい。

これが心の動きとしておこりますから、
自分の事とは言え、他の方に関わるとき以上に
丁寧に、自分の
 過去の選択を認め
 現在の状態を認め
 未来の行動を共に選択する。
というプロセスを作ることで
(今役に立っていない)“思い込み”の氷を
溶かしていくわけです。

・・・これってよく似た話を覚えていませんか?

イソップ童話の「北風と太陽」。

無理矢理に“思い込み”そのものを否定しても
余計にそれを強固にしてしまう。
一方、相手の現状について“疑念”という
やわらかな対し方から始めて、
丁寧に、過去と現在(現状)を認めるという
地ならしをし、未来を創る。

心のプロセスは、見えるものではありませんが
相手からの言葉やその表情で
伝えてくれるモノがありますから、
その非言語のメッセージも受け取ること
そのものが、その人と今この瞬間のプロセスを
共有すること、今と繋がることになると
考えています。
・・・いかがでしょうか?

    http://aibou-coach.blogspot.jp/ 2015.9.23改編)

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