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◇あれ、誰のためにその一言を伝えているんだろ?…「傷口に塩」

◇あれ、誰のためにその一言を伝えているんだろ?…「傷口に塩」

唐突なんですが・・・

「そんな、人の傷口に塩を塗るようなこと言わなくても」

って思うときがあるんですよね。

自分で誰かに言ったり、
誰かから言われたりしたことも
あるかもしれませんね。

 自分自身も気をつけたいな
 思う状況は「正論」や「正しさ」を
 伝えるとき。

 その「正論」や「正しさ」は、
 言ってみれば、まぶしい光かもしれませんし
 切れ味鋭い刃となるかもしれません。

 自分自身が「正論」や「正しさ」で
 責められているとき、
 多くの場合、すでに「かなり痛い」と
 思っていると、その「正論」や「正しさ」の
 光はまぶしすぎ、切っ先は鋭すぎます。

 するとそれらの「正論」や「正しさ」は
 もはや(少なくとも相手にとって)
 「正義」ではなく、自分を害するものとなります。

 自分自身をその害から守る行動を
 選択し始めます。

・・・どんなに(一般的に/あるいはあなたにとって)
   正しいことであったとしても
   その正しさは、コミュニケーションとして
   伝わりません。
   あなたが相手に伝えたい、伝わって欲しい
   価値や、その価値に基づく行動は
   価値あるものとして伝わることはなく
   相手にとって単なる、「害」「敵」と
   成ってしまいかねません。

究極のところ、
どんな人も自分が「納得」したこと以外は
こころから受け入れませんし、
自分が納得しさえすれば、どんなに
他の人にとって理解できないことでも
受け入れるものです。

あなたにとっての「正しい」提案を
受け入れるか受け入れないかは、相手が決めることですから。

仮に、押しつければ押しつけるほど、
…あなたの加減で塩を塗り込めば塗り込むほど
 相手にとっては、受け入れがたいもの
 になっている

もし、あなたの提案が相手に受け入れられないときには
こんなことが起こっているのかもしれませんよ。

あなたが伝えたい「正しさ」を丁寧に伝えるのが
相手のためを思ってだとしたらなおさら、
相手が自ら受け取るための、時間や空間が必要です。
そして、なによりも、あなた自身の言うことに
「聞く価値がある」と思ってもらうこと。
あなたがあなたの伝えたい「正しさ」の価値を
決定するのですから。

…それを、あなたが「伝えたい」一心で
 ゴリ押しすることで、あなたの言うことを
 聞きたくない。となってしまったら
 元も子もありませんよね。
 あなたの言うことは、どんなに価値があることであっても
 “聞く価値がない”としていることになりかねませんから。

私達は、伝えている相手のことを大切に思いすぎて
私達は、伝えている話の中身を大切に思いすぎて

ついつい、「相手のために伝えきる」という自分の目的の
ために、相手に無理矢理それを押しつけようとしてしまう
こんなコミュニケーションになりがちです。

相手のためを思って伝えているつもりのことが
伝わっていないとき、反発を感じるとき
一旦、あなた自身のコミュニケーションの
状態を確認してみませんか?
“自分のため”のコミュニケーションになっていないかを。

では、また

(初出 アメブロ“ひじま・まさき”のブログ 2014.9.2 一部改変)
http://ameblo.jp/awakeners/


Team-Awakeners ひじままさきのNLP/コミュニケーションワークショップ
こちらのHPで紹介しています。→ https://nlp.team-awakeners.com/

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