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困った“思い込み”も味方につける

困った“思い込み”も味方につける

 “思い込み”が存在するという“思い込み”

 言葉遊びのように聞こえると思いますが、
 実際の所、“思い込み”というのは、
 その人が、そう“思っている”ことについて
 認識を“変え”(るつもりが)ないということです。

 どういうことかというと、
  その人が、そう“思う”のを止めれば、
  その人が、その認識を“変え”れば、
 そこには“思い込み”なるものはありません。

 何か、頑固な入れ物にでもはいったように
 思える“思い込み”は、
 その人が、何かしらの理由があって
  そう思い“続け”る選択をした
  その認識を“保つ”選択をした
 ということです。

 ですから、
 「そんなの単なる“思い込み”だよ」と、
 相手の“何かしらの理由”も聞かずに
 その思い込み変えようとしても
 変わりませんよ

…理由があって、その人が“思い込もう”と
 選択(決断)しているのですから。

 過度の“思い込み”の構造について考える

 過度の思い込みの構造を考えてみると、
 まず、傍から見ると

「あれっ?変だなぁ、別の可能性もありそうなのになぁ」

 という“内容”があります。
 ある側面では、正しい場合もあるけれども
 普遍的に当てはまるかには疑問が起こる内容
 かもしれません。

 そして、その“内容”を包み込むように
 「そうに違いない、真実だ!!」
 という、“確信”でラッピングされます。

 つまり、“内容”とは関係なく、
 “確信”というケースがそこにある感じです。
 
 この“確信”というケースが強固であればあるほど
 中身の内容は再検討されません。
 “変わらない”わけです。

 では、その確信はどのように作られたか

 その“(思い込みの)内容”が成り立つ状況を
 数多く体験して、そのことが自分を守るために
 必要なことだった

 あるいは、その“内容”を前提とすると
 自分に対して役に立つ経験をたくさんした。

 いわば“(思い込みの)内容”は、自分にとって
 価値があるという体験が“確信”を強化したの
 でしょう。

 もちろん、元々は、その“(思い込みの)内容”は、
 その当時の自分の状況にとって、
 役立つものだったのかもしれません。

 しかし、時代は移り変わります。
 そして、自分も成長します。
 さらに、周りも変化します。

 …状況がずっと変わらないままではないとしたら、

 その“(思い込みの)内容”が
 状況に合わなくなっていたことに
 気づかない状況を傍から評価されて

 “過度の思い込み”だよね

 となるわけです。

 もちろん、本人にとって、
 “思い込み”続けることが
 幸せかどうかは、本人が決める事ですが
 
 「なんだか困ってるんです」と
 その本人から相談されていたとしたら
 その“思い込み”について、
 ゆるめて外したり、作り替えるタイミング
 かもしれません。

 その“思い込み”も、功労者として
         未来へ後押ししてもらう

 私たちはそもそも、必要な事は受け入れ、
 不必要なものを、捨てるように出来ています。

 元の“思い込み”は、これまでその人を
 頑丈な“確信”と共に支えてきました。
 まさに人生の“功労者”です。

 そして、あるとき
 その古い“思い込み”も引退するときがきます。
 しかし、過去の栄光の記憶が
 それがあれば大丈夫と引き留めます。
 状況が変わって、全盛時の力を
 発揮出来なくなっていたとしても。
 
 これが、古い“思い込み”について
 そう思うのを“止め”(たく)ない、
 “変え”(たく)ないの正体です。

 “功労者”だった“思い込み”が、
 後継者を支えるような、“確信”が
 本人にとって必要なだけだったのかもしれません。

 ですから、頭ごなしに
「そんなの単なる“思い込み”だよ」
 といえば、「そんな事はない」と
 不安を吹き飛ばすように拒否されるのも道理

 古い“思い込み”に敬意を払いつつ、
 新しい後継者となりうる“思い込み”を
 創り出すサポートができます。
 
 例えば、こんなやり方はどうでしょうか?

 これまでの古い“思い込み”を持っていると
  ・どんなところが良かったか
  ・どんなところが安心だったか
 そして、今の古い“思い込み”に
  ・どんなことがあればさらに良いか
  ・どんなことが信じられればいいか
 と変えるもの、加えるものを質問していきます。

 そして、これまでの“思い込み”に
 今思いついた要望を加えたとしたら、
 ここからは、どんなことを“信じ”られたらいいか
 可能であれば、シンプルな文章を作ってもらいます。
 たとえば、
 「失敗を経験にするために、人の意見を素直に聞く」
 のようにです。

 ここは、その人に実際に口に出してもらって、
 違和感があるかどうか確認して、必要があれば
 語彙を変える、言い方を変えるなどの
 調整をして上げて下さい。

すくなくとも、この質問に答えてくれてたとしたら、
新しいフレーズを口に出し始めてくれたとしたら、
その人は、一旦“思い込み”をなくせています。

“思い込み”の要素である、その人が、
そう“思っている”ことについて
  その人が、そう“思う”のを止めた
  その人が、その認識を“変え”た訳ですから
そこには“思い込み”なるものはありません。

これがNLPを使った、“信念変更”の基本的な
パターンの一つです。
NLPは、言葉以外にも五感やプログラムを作り替えるなどの
何方向かのアプローチがあります。

NLPは“心を扱う”のにつかえる
融通無碍なコミュニケーションの体系とも言えます。
・・・っていうのをお伝えしています。

今回も、長文お付き合いありがとうございました。

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2016.9.16 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/

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