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▽▲“言葉では言い尽くせない、伝え尽くせない”…地図は土地ではない②▲▽

▽▲“言葉では言い尽くせない、伝え尽くせない”…地図は土地ではない②▲▽

プロ野球、サッカーの実況中継、

全て音声だけで・・・言葉だけでしたとします。

 野球、サッカーがどんなスポーツで
 そこに出場している選手がどんな人
 あるいは、どんなポジションにいるかを
 知っていると、
 それなりに楽しめるのでしょうが、

実況中継の音声は、試合全体を表すことはできません。
…ボールの動きを中心に、情報を提供してくれます。

まぁ、ボールの動きが落ち着いて居るときには、
出場している選手の、近況などは
伝えてくれますが、その間も、
野球で言えば、10人(走者がいれば最大13人)
サッカーでは、22人
の全ては分かりません。

言葉が伝えられることは限られています。

それが、テレビ中継とて同じ事。

カメラが写している範囲しか、伝えることはできません。

・・・これが、私達が気付くことができる
   範囲といえるのかもしれません。

ですから、
 見ていたものも、その全てかどうかは分かりませんし、
 聞いていたものも、その全てかどうかは分かりません。
 もちろん、感じていたものも。

いえ、正しく言えば、
 見ていたと気づいていたもの
 聞いていたと気づいていたもの
 感じていたと気づいていたもの
がその全てではないかもしれない
ということです。

言葉は、なおさらのこと。

五感で気づくことが、動画撮影だとしたら
言葉は、静止画撮影、ある瞬間を捉えたもの
ですから、とうぜん、言い尽くせないことが
あっても当然ですよね。

・・・意外にこのことを忘れちゃってる。

「あんなに、言ったでしょ!」
「なんで、聞いてないの?」

ときとして、必要な情報の
一部分、あるいは大部分を
伝えていない、あるいは、
相手は受け取っていないこと
あり得るのです。

言葉は、発せられるとき、話し手の思いの丈を
乗せて相手に伝えられます。

が、実際に、空気中を飛ぶ音、相手の目に入る文字には、
思いの丈が全て乗るわけではありません。

相手は、その届かなかった思いの部分を
相手の勝手で、読み解きます。

・・・言い尽くしたつもりが
   伝えつくせてない

これが、ミスコミュニケーションの正体です。

ところが、これが自分の中で起こっている
としたら、びっくりしませんか?

例えば、「自信」が持てないんだ。とつぶやく。

もともとは、ある具体的な状況の、
具体的な行動について、
“自信”を論じていたはずなのに、

いつの間にか、“自信”と言うものを
持てなくなっている。

そもそも“自信”なんて、
コンビニにも、スーパーにも
東急ハンズ、ドン・キホーテにも
(もちろん無印良品にも、LoFtにも)
売ってませんし、置いてませんから。
“持ちよう”がない。

言葉で“自信”について言い尽くせないもんだから
あたかも、自分の手で“持つ”、“所有”するもの
に変化しちゃってます(苦笑)。

これが、いけないことと言っているのではありません。

私達が、言葉を使うとき、五感を使うとき、
全ての体験に、気づくことができているわけではない
全ての気づきを、言葉で表現できているわけではない
ということ。

この特徴を知っておけばいいということです。

この特徴、性質を、体感して、
基本的な発想の中にツールとして取り入れるのに
NLPのスキルや、発想が役立ちます。

自分の今できること、できていることの範囲を
働きを知っておくことに役立つNLPが
“私の使い方”マニュアルと言われる所以です。

・・・かなりの頻度で書くフレーズですが、
   孫子の言葉、

「敵を知り己を知れば、百戦して殆うからず」

 私達の不安の源は、この辺りに有るんじゃ
 ないかな。そう思います。

image credit: paylessimages / 123RF ストックフォト
(初出 Facebook NLPフィールドCafe2015.10.28 一部改変)

http://www.facebook.com/nlpfieldcafe

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