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“敵”という関係性を見直してみよう

“敵”という関係性を見直してみよう

親切心の逆効果という“出来事”

 町を何気なく歩いていたときのこと
 向こうから自分の方に向かって
 人が歩いてくるのに気づきます。

 このまま、どちらも道を譲らなければ
 正面衝突という状況です。

 互いに、ちょっと目が合います

 それ程広い道ではなかったので、
 僕が右に半歩から一歩ずれて
 相手に道を譲ろうとします。

 …と、そのとき

 相手も同じ方向に道を譲ろうと
 一歩ずれてくれます。

 こちらも(多分向こうも)
 進路を妨害する意図はないはずです。

 そう、気を遣ってずれた結果
 相手の進路を妨害するような
 形になる事があります。

 …親切心をもって選んだ行動が
  ときに、狙った結果にならない
  ことがある

 そんな例です。

 …少なからず、似た経験を持っていらっしゃる
  のではないですか?

どんな人にも“狙い(こうしたい)”がある

 “目標”、“野望”と言わないまでも
 どんな人も行動を起こすときには
 その行動で手に入れる結果を思い描きます。

 …喉が乾いたから、水を取りに行こう
  ちょっと、トイレに行こう
  窓を開けて、空気を入れ換えよう

 何かを実現しようとして行動をします

 どんな人にも“自分がこうしたい”がありますが
 ときに、それが自分とは別の人の
 “こうしたい”の妨げになることが
 起こり得ます。

 先程の“相手に道を譲ろう”と思ったのに
 “相手の行く手を阻んでしまった”ように。

 相手の本当のところの意図(狙い、思い)を
 100%知ることは出来ないかもしれませんが

 まず、自分にも“こうしたい”があって
 そして、別の人にも“こうしたい”があって

 それが、ある時、対立する、
 相反する利害をもつ関係になってしまう

 ことが起こり得るのです。
 …起こっちゃうんです。
 …起こるんです。

どうして、そのタイミングでその場所で
“そうしたい”と思ったのかと考えてしまうと
ある意味、偶然的でしょうし
だれもが、それを考えるかもしれないと
捉えてみれば、必然的かもしれません。

いずれにしても、
だれもが“こうしたい”を持つということは自然です。
それを実現しようとすることも自然です。
もちろん、あなた自身も。

ただ、たまたま、
あなたの“こうしたい”を妨げる場所やタイミングで
誰か別の人が“こうしたい”を
思い立つことはあり得ること。

そう考えたとき、
あなたの行く手を阻む様に現れた人は…

「敵」と決めると“対抗する”という
無駄な力を使う事になる

あなたの行く手を阻むように現れたからといって
その相手は「敵」とは限りません。

あなたの目の前をほんの少し
通りすがるだけの人かもしれませんし、

タイミングと方向を調整すれば、
もしかすると、同行の仲間かもしれません

もちろん、あなたを“阻む”ことを目的として
行動する「敵」的な存在の場合もあるでしょう。

その時にとても大切なのは、
自分自身の“こうしたい”がそもそも何だったか
ということ。

相手の“こうしたい”がどうであれ、
あなたの行く手を阻む存在を「敵」と
きめると、自分自身の行動は
明確になります…そう「敵」を排除するです。

そして「敵」を排除するとき
幸か不幸か、かなりの労力とともに
“達成感”が手には入ります

…障害がなくなった!あとは進むだけ

そう、敵を排除している間は
私たちは、ほぼ“こうしたい”のゴールには
歩みを進めていません。

つまり、こんな変なことがおこります。
「ほとんど進んでいないのに、達成感がある」

その意味で「敵」とわざわざ対峙することは
結果はともかく「達成感」を得たいという人以外には
お薦めではありません。

ですから、“敵”かもしれない存在と遭遇したとき
その相手は、対峙すべき存在かどうかを
確認したいものです。

もし、関わらなくていいようであれば、
一旦、「お先にどうぞ」でも良いじゃないですか
あるいは、協力できるかどうかを
探っても良いじゃないですか。

 どんな人にも“自分のこうしたい”があります。
 ときに、それが自分とは別の人の
 “こうしたい”の妨げになることが
 起こり得ます。

そのことに気づいておけば、
あとはそこの交通整理をする。

わざわざケンカを売りに行く必要はありません。

「敵」と対するときにつかう力は
あなたが望むゴールへの推進力としては
使われていませんから。

では。

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2017.2.3 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/

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